全世界株式への投資を検討する際、多くの投資家が「円高・円安のタイミング」を気にします。現在、ドル円相場は足元で1米ドル=160円近くと直近で最も円安が進んでおり、今後の円高リスクを気にする方も多いのではないでしょうか。
しかし、長期的な資産形成という観点では、為替相場を過度に意識する必要はないかもしれません。むしろ、為替相場の変動に一喜一憂して投資を先送りすることが、機会損失につながる可能性があります。
企業の利益成長や配当再投資による複利効果は、為替水準の変動を大きく上回ります。過去数十年の全世界株式の年平均リターンは5〜7%程度で推移してきました。一方、主要通貨の長期的な変動幅は、数年単位で見れば上下するものの、数十年スパンでは一定のレンジに収斂する傾向があります。つまり、為替水準の変動の影響は短期的なノイズに過ぎず、長期的には株式の成長力が勝るのです。
実際、過去30年の全世界株式インデックスの成長と米ドル円の変化を比較した場合、30年間で全世界株式インデックスが約800%のリターンを生み出したのに対し、ドル円相場は約50%の変動にとどまります。