column アクティブ運用は本当にインデックスに勝てないのか?

近年、インデックス運用の人気が高まる中、「アクティブ運用はインデックスに勝てない」という見方が広く浸透しています。確かに、平均的なアクティブファンドの多くは、手数料や運用コストの高さからインデックスに劣後するケースが目立ちます。しかし、すべてのアクティブ運用がインデックスに負けているわけではありません。実際、長期的にインデックスを上回る成果をあげているアクティブファンドも多く存在します。

 

では、どのようなアクティブファンドを選べば、インデックスを超えるリターンが獲得できるのでしょうか。当社で様々な指標を検証した結果、次の3つの基準が良いアクティブファンドを選定する有効な基準となり得ることが分かりました。

 

1)強いダウンサイドキャプチャ(下落局面での守りの強さ)

市場が下落した際に損失を抑える力があるファンドは、長期的な資産形成において非常に重要です。インデックス運用は市場全体に連動するため、下落時のダメージもそのまま受けます。一方、優れたアクティブファンドはリスク管理や銘柄選定によって損失を抑え、結果的に長期リターンを高めることができます。

 

2)低い手数料

アクティブ運用は一般的にコストが高いと言われますが、手数料が抑えられているファンドは、コスト面でもインデックスに対抗しやすくなります。手数料の低いアクティブファンドは一貫して高い成果を出している傾向が見られます。

 

3)運用会社・運用者の高い自己投資(ファンドへの自己資金投下)

運用者自身がファンドに資金を投じている場合、運用成績へのコミットメントが高く、投資家と利害が一致しやすい傾向があります。こうしたファンドは、運用者が自らの資産を守る意識が強く、結果的に安定した運用成果につながることが多いです。

10年ローリングリターンがベンチマークを上回った割合 *2

過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。

*1. ファンド数は、米国籍ファンドを対象とし、モーニングスターの分類に基づく

*2. 1996年1月1日から2024年12月31日の期間の月次リターンを対象とし、10年ローリングリターンがベンチマークを上回った期間の割合

2024年12月末現在。出所:モーニングスター、キャピタル・グループ

絞り込みには過去の3年ローリングリターンを用い、以下の各基準を満たした頻度に基づきファンドをスクリーニング。基準1:ダウンサイドキャプチャ (下落局面の追随率の低さ) で上位50%、基準2および基準3:米国大型株は上位25%、その他の分類では上位50%

上表のとおり、3つの基準を満たすアクティブファンドは、資産クラスや市場環境を問わず、インデックスや同業他社を上回る成果を出す傾向が確認できます。

 

投資家としては、「アクティブ運用=インデックスに勝てない」という先入観にとらわれず、運用会社の質やファンド毎の運用体制、上記3つの基準を冷静に見極めることが重要です。

 

アクティブ運用の可能性にも目を向けることで、より豊かな資産形成が実現できるのではないでしょうか。