outlook 2026年後半の株式市場の見通し:AI・新興国・実体経済へと広がる成長機会

日々のニュースを見て、「株価は大丈夫だろうか」と不安に感じる方も多いかもしれません。

 

こうした不安は常に正しいとは限りません。年初来、中東やウクライナでの紛争、原油価格の変動、高止まりするインフレなどの重大な出来事が相次ぐ一方で、株式市場は新高値の更新が続いています。なぜ株価はこれほど強いのか。そのシンプルな答えは、企業業績の強さにあります。

 

AIの急速な進展は、その大きな要因のひとつです。テクノロジー企業の積極投資が、幅広い業種の業績を押し上げています。ただし、好調の理由はAIだけではありません。金利上昇を背景に銀行の利ざやは改善し、医薬品開発の進展を受けてヘルスケア企業も高成長を続けています。また、原油価格の上昇はエネルギー企業の業績を押し上げています。

 

今後についても、企業利益は引き続き拡大すると見込まれています。特に新興国では、2026年の成長率が前年比で大きく上昇すると予想されています。

企業利益は複数の市場で拡大見通し

主要市場における企業利益成長率の予想

A series of vertical bars shows annual earnings growth for 2025 and estimates for 2026 across the United States, Europe, Japan, Emerging markets and China. Estimates for 2026 range from 49.2% earnings growth for emerging markets to 5.2% for China.

2026年5月末現在。企業利益成長率の予想は、S&P500(米国)、MSCIヨーロッパ(欧州)、MSCIジャパン(日本)、MSCIエマージング・マーケット(新興国)、MSCI中国(中国)の各指数構成銘柄について、2026年12月期のアナリスト予想EPSの平均値(米ドルベース)

出所: S&Pグローバル、MSCI、ファクトセット、キャピタル・グループ

クリス・ブックバインダー キャピタル・グループの株式ポートフォリオ・マネジャー。現職以前は株式アナリストとして、米国の通信サービス、自動車、自動車部品関連企業を担当。TAP(ザ・アソシエート・プログラム:社内研修生制度)を通じてキャピタル・グループに入社し、様々な部門で業務経験を積む。サンフランシスコ・オフィス在籍。

マーク・ケイシー  キャピタル・グループの株式ポートフォリオ・マネジャー。現職以前は株式アナリストとして、米国のメディア・娯楽、新聞、インフラストラクチャーソフトウェア、インターネット、ドキュメントイメージングの調査を担当。キャピタル・グループ入社以前は、シーベル・システムズでディレクターおよびプロダクトマネジャーを務めた。サンフランシスコ・オフィス在籍。

ロブ・ラブレス   キャピタル・グループの株式ポートフォリオ・マネジャー。キャピタル・インターナショナル・インクの会長を務める。現職以前は株式アナリストとして、グローバルの金属・鉱業関連銘柄及び、メキシコとフィリピン籍企業の調査を担当。プリンストン大学で資源経済学(地質学)の学士号を取得。CFA協会認定証券アナリスト。ロサンゼルス・オフィス在籍。

スティーブン・ワトソン  キャピタル・グループの株式ポートフォリオ・マネジャー。現職以前は株式アナリストとして、アジアの不動産及び運輸、欧州の運輸や公益事業の調査を担当。キャピタル・グループ入社以前は、ニューヨークのサンフォード・バーンスタインでアナリストに従事。香港オフィス在籍。

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