2026年の株式市場は、先行き不透明感が高まるなかでも崩れにくい、いわゆる「不安の壁をよじ登る」展開が続いています。貿易摩擦や地政学リスク、AI関連株の過熱感など、市場心理を揺さぶる材料は少なくありません。それでも株式市場は、懸念を乗り越え、底堅さを維持してきました。この先も、市場の強さは続くのでしょうか。
本稿では、ベテラン株式ポートフォリオ・マネジャーであるロブ・ラブレスの見方をもとに、株式市場の見通しや、世界経済を取り巻く構造変化、そして注目される投資テーマについて考察します。
3年連続で株式市場が2桁のリターンを記録した後に何が起こるか
私がまず考えるのは、「3年連続の2桁上昇には、どんな意味があるのか」という点です。年の初めにはいつも、いったん白紙に戻って市場を考えるようにしています。どのような年であっても、その姿勢が最も大切だと考えています。米国では企業利益が力強く推移しています。確かに、テクノロジー関連など特定セクターへの集中が目立つ面はありますが、それだけではありません。金融セクターも好調で、金利が高い環境では銀行がより良い利ざやを確保しやすく、貸出環境も改善しています。