中東情勢の緊迫化を受け、市場の変動性が改めて注目されています。
原油価格は急上昇し、ガソリン価格を押し上げるとともに、エネルギー価格の高騰を起点とする世界的な景気減速リスクが意識されています。
仮に、数十年でも例を見ない規模の原油供給ショックが長期化すれば、不確実性の高い環境下での資産運用のあり方が問われる局面となり得ます。市場が不安定な局面では、安全資産へのシフトが意識されやすくなりますが、一方で、一歩引いて全体像を捉え、より長期的な視点で考えることも重要です。
歴史的に見ると、市場は繰り返し下落局面を迎えながらも、最終的には回復してきました。以下では、長期的な運用を考える際に参考となる5つの視点を整理します。
1. 迷ったときこそ、視野を広げる
2022年初頭を振り返ると、ロシアによるウクライナ侵攻は、現在と同様に市場を大きく揺さぶる地政学的ショックとなり、連日ニュースの中心となりました。ブレント原油価格は約30%上昇し、1バレル=128米ドルまで急騰しました。同時に、FRB (米連邦準備制度理事会) をはじめとする各国の中央銀行は、急ピッチで利上げを進め、市場の不透明感は一段と強まりました。