世界情勢 混乱の先を読む: ボラティリティを味方につける運用

2026年の株式市場は、先行き不透明感が高まるなかでも崩れにくい、いわゆる「不安の壁をよじ登る」展開が続いています。中東やウクライナでの戦争、世界の主要経済圏を巻き込む貿易摩擦、AI (人工知能) がもたらす影響への不安、あるいは米国をはじめとする各国で深まる政治的分断―こうした要因が重なり、感情に左右されずに実務的な投資判断を下すことが難しい場面も少なくありません。

 

直近では、イランでの戦争がその象徴的な例と言えます。停戦が続くのかどうか分からない不安定な状況、原油価格の高止まり、そして軍事衝突が再開されるのではないかという懸念。毎日のように気が滅入るような見出しが目に入ってきます。確かに、今の世界はとても厳しく見えます。ただ、振り返ってみると、世界が厳しく見えるのは珍しいことではありません。こうした局面に直面すると、私はいつも、困難な時期こそが、忍耐強い長期投資家にとっては魅力的な投資機会となり得る、という点を思い出すようにしています。

スティーブン・ワトソン  キャピタル・グループの株式ポートフォリオ・マネジャー。現職以前は株式アナリストとして、アジアの不動産及び運輸、欧州の運輸や公益事業の調査を担当。キャピタル・グループ入社以前は、ニューヨークのサンフォード・バーンスタインでアナリストに従事。香港オフィス在籍。

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