世界情勢 イラン紛争が示す4つの長期的影響

中東地域がいずれ安定を取り戻すとしても、この紛争は世界にどのような痕跡を残すのでしょうか。本稿では、今回の紛争を通じて浮き彫りになった4つの長期的な影響について整理します。

1. 経済的ボトルネックをめぐる地政学的駆け引き
 

イランが、高価な先端兵器を用いずとも、ドローンや機雷、短距離ミサイルによってホルムズ海峡を封鎖し得る能力を示したことは、狭い海上輸送路がいかに容易に地政学的な圧力手段となり得るかを浮き彫りにしました。しかし、ホルムズ海峡はその一例に過ぎません。今回の紛争は、軍事力や経済力の規模にかかわらず、地理的優位性とドローン技術への投資によって、重要なボトルネックを通じて世界のサプライチェーンに影響を及ぼし得ることを示しました。

 

台湾海峡やマラッカ海峡などの海上交通の要衝が国際法のもとで共有・保護されているのには、もっともな理由があります。世界経済が、安定した海上輸送と自由な航行に依存しているからです。こうした海峡を実効的に支配することは、世界経済に対する大きな影響力を持つことに等しいと言えるでしょう。

トム・クーニー  キャピタル・グループのインターナショナル・ポリシー・アドバイザー。ロサンゼルス・オフィス在籍。

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