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米国ソフトウェア:株価変動の先を見据える
ジュリアン・ ガートナー
株式アナリスト
デビッド・ ペナー
株式アナリスト

米国のクラウド・ソフトウェア企業の株価は、コロナ禍に急騰したものの、2021年11月以降は下落基調にあります。


2022年1月31日までの3ヵ月間に、S&P500指数が2.0%下落したのに対し、クラウドベースのソフトウェア企業の指標であるBVP NASDAQ エマージング・クラウド指数は28.5%急落しました。


クラウド・ソフトウェア企業の株価はなぜこれほど急落したのでしょうか。原因のひとつは、FRB(米国連邦準備制度理事会)の利上げ観測があります。利上げは、市場全般よりも、同産業のような急成長企業に対してより大きな影響を及ぼす傾向があります。米国の金利が上昇すると、理論株価(企業が将来にわたって生み出す価値を現在価値に引き直した金額の合計、フェア・バリュー)が目減りするからです


投資家の中には、ソフトウェア企業の早い成長ペースを懸念する声もあります。同産業はこれまでも長期的な成長を遂げていますが、パンデミックを境に成長は加速しました。昨今の株価下落を受けて、ソフトウェア企業は行き詰まったと考えるべきでしょうか。


米国ソフトウェア企業を担当する株式アナリストジュリアン・ガートナーは、「この10年間はソフトウェア産業にとって素晴らしい期間でした。同産業は転換期にあり、長期的な見通しは引き続き良好であると考えています」と述べています。


ソフトウェア企業の株価のボラティリティ


ソフトウェア企業の株価の乱高下は今に始まったことではありません。これまでのソフトウェア関連企業の株価の動きを検証すると、約18ヵ月毎に20%-35%の急落を経験しています。


ガートナーは、「このような時期に取るべきアプローチは一貫しています。長期的なファンダメンタルズを重視し、魅力的な価格でポジションを構築する機会があるかどうかを考えます。そうした機会を見逃さないように、常に備えていることが大切です」と述べています。



ジュリアン・ガートナー 株式アナリスト。米国および欧州のエンタープライズ・ソフトウェア・サービス、テクノロジーハードウェアおよび周辺機器、米国のヘルスケア関連IT の調査を担当。経験年数8 年。

デビッド・ペナー 株式アナリスト。米国のソフトウェア企業の調査を担当。経験年数15 年。入社以前は、ソレンソン・キャピタルにおいてプライベート・エクイティ投資を手掛けた他、ロイヤルバンク・オブ・スコットランドにおいてレバレッジド・ファイナンス担当、アーンスト&ヤングにおいてアナリストとして勤務。