大切なのは、マーケット・タイミングではなく「投資の継続」
市場の調整は珍しいことではなく、過剰に動揺する必要はありません。しかし、資産価値が目減りすると、損失回避の心理が働き売却に駆られてしまう場合があります。保有資産を売却するということは、すなわち、市場から退出するということになります。
市場から退出してしまった投資家は、下落局面に続く大幅な上昇機会を逃すことになり、大きな代償を払うことになりかねません。たとえほんの数日間でも、上昇機会を逃してしまうと痛手となり得るのです。実際に、1999年12月末に全世界株式に100万円を投資し、20年間保有し続けたと仮定した場合の投資成果は、約2.8倍の280万円となります。ところが、その期間中の株価上昇日の上位30日を除いた場合には、投資成果は61万円と元本を下回ってしまうのです。
数日間の上昇を逃しただけで長期の投資成果を悪化させる場合も
100万円を全世界株式に投資して20年間保有し続けた場合の投資成果 (試算) (期間:1999年12月末~2019年12月末、騰落率は年率)

過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。
全世界株式は2000年12月末まではMSCI ACWI (配当含まず、円ベース)、2001年1月以降はMSCI ACWI (税引前配当再投資、円ベース)の日次リターンを用いて算出。 上記は、全世界株式に継続投資を行う中で、上昇率上位に投資をしなかった (その日の値動きなし) と仮定した場合の投資成果を示しています。 表中の金額は、当初元本100万円を投資したと仮定して試算した場合の成果 (費用は考慮していません)。 出所: データストリームのデータをもとにキャピタル・グループが作成