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The Long View: 逆境下こそ投資を維持する

逆境下こそ投資を維持する


世界の株式市場は、長期にわたる強気相場の後、新型コロナウイルスの感染拡大によって、経済成長が鈍化し企業業績に悪影響となるとの懸念から、2008年の世界金融危機以来のショックに見舞われました。これは、市場がいつでも変調を来たし得ることを喚起するきっかけになりました。また、投資においては、慎重かつ長期的視点によるアプローチが重要であることを再認識することにもなりました。


新型コロナウイルスの感染拡大を受けて金融市場は大きく変動しましたが、2008年以降の強気相場の間にもボラティリティが高まる局面はありました。2018年には株価は大きく下落しました。相場の急落は不安を煽るかもしれませんが、これは投資の一部として考えるべきものです。


弊社グループ会長兼CEOでポートフォリオ・マネジャーでもあるティム・アーマーは2018年の調整について、「ある程度の調整はいつ起きてもおかしくない状況でした。当時の調整について、必要以上に心配してはいませんでした。長い目で見れば、調整を定期的に経験した方が市場には良いのです。常に上昇することはありえないからです」と振り返ります。


中国の経済成長減速、米中貿易摩擦の激化、欧州の政情不安、2020年に控えた米国大統領選挙などの懸念材料を抱えるなかで、新型ウイルス拡大の影響をめぐる不透明感が高まったことが、直近のボラティリティ拡大に拍車をかけました。


私たちが生きているのは、政治的にも、経済的にも、社会的にも破壊的な変化が起きうる時代です。運用会社としての私たちの使命は景気動向に関係なく長期にわたって成長する企業を見つけることです。


また別の見方をすると、ボラティリティは、分散投資の意義や債券の役割を強調することにつながります。債券部門責任者のマイク・ギトリンは、「特にこのような状況下では、ポートフォリオの株式と債券のバランスを保つ必要があります。重要なのは、投資家がバランス型ポートフォリオで債券の4つの役割、すなわち、株式リスクの分散、インカム、インフレ対策、投資元本の保全、に注目することです」と述べています。


一般のコア債券戦略のなかには、投資家が期待するような株式リスクの分散効果が十分ではないものもあり、この点は問題となる可能性があります。ギトリンは、「市場の調整は、債券ポートフォリオを我々がコアと称する真の役割へとアップグレードする、またとない機会になるかもしれません。これはつまり、手堅いインカムと株式リスクの分散を提供する債券ファンドへの再配分を意味しています」と述べています。


アーマーは、「ボラティリティが高まっている時にすべき最も大切なことは、最も難しいことかもしれません。感情を抑えることです。これは株価の上昇局面でも、下落局面でも容易なことではありませんが、長期的に富を生み出すために必要な ことです。ファンダメンタルズに重点を置き、良好な資産配分を取り入れ、長期的視点でバランスの取れたポートフォリオを維持することが最善のアプローチと言えます」と述べています。