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MMT (現代貨幣理論) と債券投資への影響
華村 啓陽
インベストメント・ディレクター
キーポイント
  • コロナウイルスの感染拡大などで環境が変わるなか、今まで想像できなかったような金融・財政緩和策が矢継ぎ早に導入され、MMT への注目度が高まっている
  • 賛否はあるものの、MMT に基づく政策の検討は進んでおり、現行政策下で債券市場にも著しい変化が見られる
  • MMT 時代の新しい世界で生まれる新しいリスクへの対応が不可欠

大規模な金融緩和もむなしく、先進国経済は過去 10 年にわたって低成長にあえいでいる。新型コロナウイルスの感染拡大に加え、政治におけるポピュリズムの台頭などもあり、世界は第二次世界大戦後で最大の難局にあると言えるだろう。こうしたなか、2008~09 年の世界金融危機に対処するために導入された超低金利政策と緊縮財政を背景に、従来型の経済政策への信頼が失われる一方、MMT (現代貨幣理論) への関心が高まっている。MMT が注目を集めるのは、それが低成長・低インフレの罠から抜け出す手掛かりとなると考えられているためだ。本稿では、MMT とは何か、そしてそれが債券投資にとってどのような意味を持つのかを考察する。



華村 啓陽 インベストメント・ディレクター。債券運用戦略を担当。経験年数13年。入社以前は、ブラックロックの債券プロダクトストラテジストを務める。カリフォルニア大学サンディエゴ校で国際関係学の修士号、アイオワ大学で国際研究の学士号を取得。