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日本株式: ストックピッカーの市場
ディコン・ コラード
株式ポートフォリオ・マネジャー
白石 晶
株式ポートフォリオ・マネジャー

日本経済はこのところ持ち直しています。それでもまだ、消費税率引き上げや世界的な通商問題による影響に加えて、新型コロナウイルスの感染拡大にも直面しています。感染症の拡大により、観光とサプライチェーンに大きな混乱が生じているだけでなく、待望されていた東京オリンピックも延期を余儀なくされました。


こうした不確実性の波のなか、日本株式運用のポートフォリオ・マネジャーに就任した白石 晶とディコン・コラードが、日本経済に対する見通しと、世界最大の株式市場のひとつである日本市場において投資機会をどう発掘するかについてご紹介します*1


新型コロナウイルスの感染拡大により、日本が景気後退に陥るとの懸念が高まるなか、日本経済の見通しを教えてください


白石:複数の要因が組み合わさって、日本の見通しは短中期的にネガティブとなっています。輸出志向の高い日本経済は、米中貿易摩擦の影響で 2019 年には既に継続的な下押し圧力を受けていました。


需要の悪化は数字に表れています。日本の 2019 年の輸出総額は前年比 5.6%減となり、最大の輸出先であるアジアへの輸出は同 7.6%減となりました*2


今年は新型コロナウイルスの世界的な流行により状況はさらに悪化し、輸出は3月までで 16 ヵ月連続の減少となっています*3。しかし輸出の減少はストーリーの一部に過ぎません。なぜなら、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、世界中で渡航制限が実施されているからです。国内経済における観光業の重要性は増していますが、訪日外国人数は 3 月までで 6 ヵ月連続で減少し、大きな打撃を受けています*4。これらすべての動向を考慮すると、日本経済の見通しが明るいとは言えません。



ディコン・コラード 株式ポートフォリオ・マネジャー。現職以前はアナリスト業務に従事。日本の機械、鉄鋼、商社並びに中国と台湾の建設、エンジニアリング、電気機器、機械、アジアの鉄鋼企業、中国語圏の工業の他、ゼネラリストとして中国の中小型株の調査を担当。経験年数21年。入社以前は、メリルリンチ日本証券に勤務。UNCケナン・フラグラー・ビジネス・スクールでMBA取得。上海復旦大学で国際経済学の修士号、ヴァンダービルト大学で経済学及びエンジニアリング科学の学士号を取得。

白石 晶 株式ポートフォリオ・マネジャー。アナリストとしても日本の中小型株全般を担当。現職以前は、アジアのヘルスケア、日本の不動産、J-REIT、建設、住宅および住宅建材、映像、半導体および半導体機器、韓国の小型株、米国の半導体機器を担当。経験年数23年。入社以前は、UBS証券の金利デリバティブ・トレーダーを経て、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントにおいてポートフォリオ・マネジャーならびに日本株式のアナリストを務めた。レイク・フォレスト・カレッジで経済学の学士号を取得。CFA協会認定証券アナリスト。


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