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米国
米国はすでに景気後退入りしているのか
ジャレド・ フランツ
マクロ・エコノミスト
プラモー・ アトゥルリ
債券ポートフォリオ・マネジャー
ダイアナ・ ワグナー
株式ポートフォリオ・マネジャー

「米国はすでに景気後退入りしているのではないか。」米国の国内総生産 (GDP) が2022年上半期に2四半期連続のマイナス成長と、一般的には景気後退入りと定義される状況に陥ったことで、こうした懸念が多く聞かれるようになりました。


しかし、増加が続く雇用者数、歴史的な低水準にある失業率、堅調な個人消費の伸びといった指標を見る限り、現在の状況は多くの人が想起するような景気後退とは様相が異なります。ではどう考えればよいのでしょうか。


キャピタル・グループのエコノミストであるジャレド・フランツは「景気後退入りしているかどうか、人によって意見が分かれるでしょう。食品価格やエネルギー価格、住居費はいずれも賃金を上回るペースで上昇しており、平均的な米国の消費者に聞けばおそらく『イエス』と答えるはずです。私の考えでは、米国は景気後退の淵に立たされているか、すでに景気後退に陥っているかのいずれかです」と述べています。


過去70年間の米国の景気後退は平均で約10ヵ月続き、GDPはその間に平均2.5%減少しています。フランツは、もし現在の傾向が続くなら次の景気後退は平均より深刻かもしれないが、それでも世界金融危機を背景とする2007年12月から2009年6月までの景気後退ほどには悪化しないと考えています。


主要経済指標は景気後退の可能性を示唆
米国の実質GDP成長率 (前四半期比年率換算) 

2022年6月30日現在。Y軸は-10%から+10%の範囲に限定しているが、2020年4-6月期と7-9月期は新型コロナウイルス感染拡大の影響によりこの範囲を超えている (それぞれ-35.7%と+30.2%) 。
出所:米国商務省経済分析局、全米経済研究所、キャピタル・グループ


ジャレド・フランツ  マクロ・エコノミスト。米国およびラテン・アメリカを担当。経験年数16年。入社以前は、ハートフォード・インベストメント・マネジメント・カンパニーにおいて国際マクロ経済調査ヘッド、ティー・ロウ・プライスにおいて国際経済および米国経済担当エコノミストを務めた。Forecasters Club of New York、National Association of Business EconomicsおよびConference of Business Economist会員。

プラモー・アトゥルリ  債券ポートフォリオ・マネジャー。経験年数23年。入社以前は、フィデリティ・インベストメンツにおいて債券ストラテジスト、社債アナリスト、債券ポートフォリオ・マネジャーを務めた。それ以前は、マッキンゼー・アンド・カンパニーにおいて経営コンサルタントとして勤務。CFA協会認定証券アナリスト。

ダイアナ・ワグナー  株式ポートフォリオ・マネジャー。経験年数25年。現職以前は株式アナリストとして、グローバルの半導体製造装置と紙製品・林産品、米国のヘルスケア・サービスと半導体設備企業の調査を担当。入社以前は、INGベアリング (ロンドン) 、SBCウォーバーグ(ニューヨーク) に勤務。