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債券投資と ESG:「グリーニアム」に対する考察
タラ・ トレンス
債券ポートフォリオ・マネジャー
オマー・ ブラヴ
定量分析アナリスト

世界的に ESG(環境・社会・ガバナンス)への関心が高まるなか、グリーンボンド、ソーシャルボンド、サステナビリティボンド(以下、ESG債)は、投資家がESGへの関心度合を示す手段の一つとして注目を集めています。環境に配慮した債券であるグリーンボンドの発行額は急増しており、今年6月の新規発行額は790億米ドル*1に達し、前年同期を大きく上回っています。


一方で、従来の債券と比較すると、ESG債はどのように評価されるべきなのでしょうか。本稿では、グリーンボンドの価格が従来の債券の価格よりも高く(利回りは低く)なる「グリーニアム*2」を回避するには何が重要なのか考察します。


グリーンボンドの発行が加速

世界のグリーンボンド発行総額の推移

出所: Climate Bonds Initiative、キャピタル・グループ

 


1.出所:バンクオブアメリカ・メリルリンチ


2.グリーニアム(greenium):グリーンボンドに対するプレミアム。「グリーン」と「プレミアム」を 合わせた造語。発行条件が同じである一般的な債券に比べてグリーンボンドの価格が高く (利回りは 低く)なる現象を指し、発行体はより有利な条件で資金調達ができる。



タラ・トレンス 債券ポートフォリオ・マネジャー。経験年数17年。現職以前は、債券アナリストとして航空・運輸、航空宇宙・防衛産業、自動車・自動車部品、トラック製造業、住宅建設、小売および米南東部公益企業のハイイールド社債の調査を担当。ウィスコンシン大学マディソン校でファイナンスの修士号および学士号を取得。CFA協会認定証券アナリスト。

オマー・ブラヴ 定量分析アナリスト。債券調査業務も担当。経験年数4年。ペンシルバニア大学ウォートン校でファイナンスの博士号および修士号、テルアビブ大学でMBA、イスラエル工科大学で機械工学の学士号を取得。